ダクトレール・ライティングレールの取付方法は?
新しいペンダントライトの購入を検討されている方には、「ダクトレール取付専用」「プラグ専用」等のペンダントライトを見たことがある方もいるかと思います。ダクトレールについて解説します。
ダクトレールとは
「ダクトレール」とは主に天井に設置して使用するレール上の配線器具のことです。ライティングレール、配線ダクトと様々な呼び名があります。
ダクトレール内には電気が流れており、ダクトレール対応の照明であれば好きな位置に複数の照明を取付けることができます。そのため、飲食店やショップ等でよく使用されていますが、最近では家庭で使用されることも多くなっています。
■ダクトレールの規格
ダクトレールはJIS(日本工業規格)で規格が統一化されており、ダクトレールとは異なるメーカーの照明器具でも取付けることができます。
※ただし、規格は日本国内のもので、国外メーカーは規格化されていないため、ご注意ください。
ダクトレールの種類
ダクトレールには、「直付式ダクトレール」「埋込式ダクトレール」「簡易取付式ダクトレール」の3種類があります。1つずつ見ていきましょう。
直付式ダクトレール
直付式ダクトレールは、天井面に直接ネジで固定して取付けるタイプのダクトレールです。取付には電気工事が必要です。
メリット
・設置の自由度が高い
デメリット
・直接設置のため、賃貸では取付けることができない
・模様替え等で向きや位置を変更することができない
埋込式ダクトレール
埋込式ダクトレールは、天井面に切り込みを入れ、ダクトレールを埋め込むタイプのダクトレールです。取付には電気工事が必要です。
メリット
・天井がフラットになりスッキリとした印象になる
(デザイン性を重視する方におすすめ)
デメリット
・模様替え等で向きや位置を変更することができない
簡易取付式ダクトレール
簡易取付式ダクトレールは、既存シーリング(引掛シーリングや引掛けローゼットなど)の配線器具に取付けるタイプのダクトレールです。対応の既存シーリングがあれば、取付に電気工事は必要ありません。
メリット
・工事が不要で、賃貸でも取付けることができる
デメリット
・レール自体が目立ちデザインの統一性が損なわれる
取付前に気を付けること
取付方法の確認
■電気工事が必要?
「直付式ダクトレール」「埋込式ダクトレール」は電気工事士などのプロに依頼する必要があります。
個人で行うと火災や感電等のトラブルが発生する可能性があります。一度、ハウスメーカー・工務店・リフォーム会社に相談しましょう。
■簡易取付式ダクトレールはDIYで!
「簡易取付式ダクトレール」は既存の引掛シーリングがあれば設置できるため、電気工事は不要です。
工事ができない賃貸でも使用することができます。一般的に、下図のシーリングがあれば設置が可能です。各メーカーの取付条件をご確認ください。
ダクトレールの壁面取付について
ダクトレールを壁面に取付ける場合は下記の制限があります。
(電気設備技術基準解釈第165条)
・人が容易に触れる恐れのない場所に取付けてください
・必ず横向きでご使用ください
・突起部が下になるように取付けてください
・必ずダクトレールカバーを取付け、塵埃の侵入を防いでください
・簡易取付式は壁面に取付けることができません
※厳守の上、ご使用ください。
最大ワット数や耐荷重の確認
ダクトレールには複数の照明を取付けることができますが、レールの最大ワット数や耐荷重が決まっています。簡易取付式ダクトレールの場合、一般的に照明器具取付総重量は3~5kgです。(左右どちらかに片寄った照明の配置は避けてください。)また、最大ワット数は一般的にレール1本あたり最大ワット数600W・800W・1500Wになります。設置前に確認しておく必要があります。
対応照明
ダクトレール内には電気が流れており、対応照明であれば好きな位置に複数の照明を取付けることができます。ペンダントライトをご購入の際は「ダクトレール取付専用」「プラグ」「レールライト」等の商品であることをご確認の上ご購入ください。
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まとめ
今回はダクトレールについて解説しました。DIYで取付けることができるものもあれば、工事が必要なものもあります。複数の照明を組み合わせたい方や模様替え等で照明の位置を変えたい方はダクトレールをおすすめします。